ヨガをするのに欠かせないのが、呼吸に意識を向けること。
ヨガの八支則の1つに『呼吸法』があります。

意識的、規則的な呼吸をすることで心身に活力やエネルギーを与えてくれて、
精神的な集中を助けてくれるといいます。

心と体は切り離せないものです。
呼吸をコントロールすることで、心も変えることが出来ます。

ヨガをすると、心が静まる感覚やリラックスした感覚があります。
それはゆったりとした深い呼吸がもたらしているからなのです。

では、その呼吸法がもたらす効果と使い方の一部をご紹介します。

◎冷え性や便秘のお悩みを解消する『腹式呼吸』

〈効果〉
・内臓の活性化
・冷え性や便秘、生理不順の改善
(リラックス感を得られるので、イライラしたりストレスを抱えてる人にもオススメ)

〈やり方〉
息を吸いながらたっぷりとお腹を膨らませ、吐く息でお腹をへこませる。
これは息を吸った分、肺の下にある横隔膜が押され、お腹が膨らみ、息を吐くとその逆になるためです。
ポイントは横隔膜を動かす事。

横隔膜はストレスなどの影響で硬くなり、硬くなるとその周辺の内臓も鈍ってしまいます。

腹式呼吸をし、日常的に横隔膜に刺激を与えることが重要です。

◎集中力を高める『胸式呼吸』

〈効果〉
・ストレス軽減効果
・集中力を高める

〈やり方〉
腹式呼吸がお腹を膨らませる、へこませるのに対し、
胸式呼吸は肺の上部である胸の部分に息を送り込みます。

吸う息で胸を膨らませ、肋骨を広げ吐く息で戻る。という呼吸です。

この呼吸は、腹式呼吸とあわせて座ったり仰向けに寝て行っても良いです。
集中力を高めてくれるので、スポーツや商談前などの勝負事の前の呼吸に取り入れても良いとされています。

 

◎自律神経をととのえる『片鼻呼吸』

〈効果〉
・自律神経を整える
・代謝を整える

〈やり方〉
右手の中指と人差し指を軽く曲げて、顔の前にあてがいます。
親指で右鼻をおさえ左鼻から吸って、薬指で左鼻をおさえ親指を離し右鼻で吐きます。
このまま右鼻から吸って、親指で右鼻をおさえ薬指を離し左鼻から吐きます。
このサイクルを数回繰り返します。

右鼻での呼吸は心身の緊張・興奮を司る交感神経が優位に働き(太陽のエネルギー)、

左鼻での呼吸は心身のリラックス・沈静を司る副交感神経が優位に働く(陰・月のエネルギー)といわれています。
左右の鼻で交互に呼吸を行うことで、陰陽のバランスを整える効果があるとされています。

 

 

呼吸をする=息をする
『息』という漢字は、『自らの心』と書きます。
息を観察し、息を丁寧にすることは、自分の心を見つめることと同じことになります。
普段の何でもない日常の一つ一つに、
息をする自分をみてあげる頻度を増やしてあげてみてはいかがでしょうか。
見てあげている自分がいたら、息を丁寧にしてみましょう。


今よりも、自分に優しくなれたら良いですね。

意識的にヨガを練習していなくても、
生活のシーンに合わせて(目覚めた時、バスタイム、忙しく動いている仕事中など)、
ほんの僅かな一瞬でも呼吸法を取り入れてみてはいかがでしょうか。

SHRI YOGA SCHOOL 卒業生
ERI
RYT200取得、食と心と体は一体であるという考えをもとに、心と体がHAPPYになる生活を取り入れ実践しています。
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