前回の記事(こちらから読めます)ではリストラティブヨガの概要についてお伝えしました。

今回の記事では人類の歴史的な背景を読み解き、

いかにリストラティブヨガが現代人に必要なのかを説明していきます。

◎歴史的に見た人類の変化


少し長くなりますが、人について考えてみましょう。
様々な進化を経て生物学上のホモ・サピエンスが誕生し
(およそ5万年前の話といわれていますね)、
そのからだ機能が備わってから、今まで進化をしていません。

5万年前のヒトも、
現代人も、
変わらず眼はふたつですし、おヘソはひとつ、
心臓はひとつで、胃の下部には小腸・大腸があります。
脳のサイズもそんなに変わりません。

 

◎過去と現代のストレスの違い


▼過去の日常生活を蘇ると…
食料を求めて狩りに出掛けると、
獣に襲われる可能性があります。

やや時代が進んで身体を覆うものが出来た時代でも、
洗濯をしに川へ出向いた際、急に水嵩が増して流される可能性があります。

地震や台風、大雨大雪など災害の予測なんて全く出来ません。
出産なんて、それこそ命がけです。(←今より遥かに)

更に時代が進んでも、200年前くらいまでは、
外へ出かけるのも平時は日が高いうちに限りましたし、
手紙を出しても届くのに何日もかかっていました。

どの時代も、「死」が、ずっと身近にあったことは容易に想像できます。
この命の危険性こそが、”ストレス”の始まりです。
ストレスを感じると、体は様々な反応を起こします。
(心拍数があがる、血圧があがる、瞳孔が開くなど)
ストレスへの反応そのものは、人が生き延びる為に必要な反応と考えられます。

ただ、命の危険から感じるストレスは、
それがなくなったと脳が判断すると(つまりは生き延びられると)『解消されて』いました。

▼現代の生活は…

電気があるおかげで、日が落ちても活動を続けています。
ITの発達に伴って、何時何処にいてもあらゆる人と連絡がとれます。
要る情報はおろか、本当なら要らない情報まで得られます。

この状態は、実は明らかに自然の摂理に反しています。
強い言い方をすると”不自然”なのだといえます。

自然ではない状態の現代人は、
ヒトが出来た時代と比較して、
信じられないほどの、早送りの様なペースで働き続けています
(→ヒトの始まりのときは眠っていた時間に起きて活動している)。


休日には疲れ切って10時間以上もベットでゴロゴロし続けるような人もいます。
(→ヒトの始まりのときは眠りから覚めた時間に人間的な活動をしていない)

いま直ぐ命を絶たれるような緊張や不安はありませんが、
じわりじわりと、本能的な部分で疲れを溜めている状態です。

早送りのペースで動いたり、昼も夜も世界中と繋がることが一概に悪いことではありません。
現代を生きていくからには、早送りの世界に適応する順応性も大切ですから。

でもこれは、命を脅かされるほどの直接的なストレスを得ない代わりに、
解消することが出来なくなっていること、
そのうえで、(自然ではない状態によって)慢性的にストレス状態にあることを意味します。
動き続けるが故に、きちんと休めていないということです。

 

 

◎現代人全員に必要なリストラティブヨガ

要は、現代を生きる誰もが『動かずに休息すること』

=リストラティブヨガが必要ということになります!

 

『力を抜いて、実践するヨガ』の練習=リストラティブヨガを行い、

慢性的なストレス状態から抜け出す道を見つけましょう。

 

 

そして、

その練習で心地よさを知ったら、

それを日常生活でも思い出します。

一日に3分でも…1分でもいいです。

心地良さを知ることで、

頑張っている毎日の自分を更に大切に思えるようになると思います。

 

知った心地よさに戻ることで、

毎日が少しだけラクになると思います。

 

 

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卒業生は沢山居ますので、是非一度「おやすみする」を体験してみてください!

文字で読むよりも、実際に体験される方が心地よさを実感できますよ★

 

 

SHRI YOGA SCHOOL 卒業生
Caori.
会社員(フルタイムワーカー)時々 ヨガインストラクター。
現代をラクに生きるために“生きる叡智としてのyoga”を、日々学び、お伝えしています。

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