◎そもそもリストラティブヨガとは?

皆さま突然ですが、
『リストラティブヨガ』ってご存知でしょうか。

プロップスと呼ばれるヨガの道具をたくさん使って、
体(とこころ)をおやすみさせるヨガのことです。

具体的には
大きなクッションに身を委ねたり、
大ぶりのブランケットで身を包んだり、
とにかく癒やし要素が満載です。

要は、『力を抜いて、実践するヨガ』なのです。

初めてリストラティブヨガを経験された方の多くが

「これもヨガなの……?」

と仰います。

無理もありません。
リストラティブヨガでは、
ダイナミックなポーズをとることもなければ、
呼吸にあわせて一定のテンポで動くこともありません。

目を開けている必要すらありません。

目的は、ただひとつ。『動かずに休息すること』です。


リストラティブヨガ(restorative yoga)の語源は、英語の「restore」。
英和辞典の一部抜粋すると、
”返す,返還する,復職させる,復活させる,復興する,再建する,修復する,復元する,取り戻す
原義は、再び元気にする”
とあります。

このヨガは『元気を回復するためのヨガ』といえるでしょう。


”動かずに休息”とか”元気を回復する”とか言われても
「別に病気もないし、私には必要ないな、体動かすのが好きだし…。」
と思った方もいらっしゃると思いますが、もう少しだけ読んでみてください。

 

 

◎リストラティブヨガ現代人に必要な理由

私たちは忙しすぎて”休息”の必要性を忘れてしまいがちです。

本能的には休みが要ると感じていても、
忙しさが上回るので必要ないと感じてしまうのです。

だからこそ、休息の練習が必要なのです。

大事なことなのですが、
睡眠と、ここでいう休息は別物です。

・睡眠中でも、夢を見ているとき

→筋肉の緊張が発生し、呼吸数も平常時と変わりません。

・休息しているとき(リストラティブヨガ)

→筋肉の緊張がなく、呼吸もゆっくり安定しています。

筋肉の緊張がなく、呼吸もゆっくり安定した状態
=簡単にいうと“自分の心地よい場所”なのですが、

どのような状態か想像ができますか?

いま想像した心地良さと実際の心地よいところは、
意外と一致していないものです。

余談ですが、
わたしは、リストラティブヨガの練習をするまで、考えたこともありませんでした。

でも、そんな現代を生きるからこそ、練習が必要なのだと感じています。
なにか(リストラティブヨガでは、道具)に、安心して身を委ねること。
たったそれだけですが、普段の生活から少しだけ離れて、おやすみしてみると、
自分がいかに頑張っているかに、気づきます。

この気づきがとても大切です。

というのも、
私たち現代人はただ生きているだけで、沢山のストレスにさらされているのです。
”ストレス”という言葉から、多くの方が思い描くのは、
”安感や緊張感がある環境”や、”イライラする出来事に遭遇すること”
などだと思います。

しかし、ここでいうストレスとはそういったことではなく、
もっとシンプルで本能的なものです。

私たちは日が暮れても仕事をすることもあれば、ITの進化によって電波に晒されています。

=自然の摂理に反した活動(現代の日常生活)をしているので
“体に負荷がかかっている”ということです。

自分の心地よさを知っていることは、
忙しい毎日を、元気に生きるのにとても有利だと思います。
個人的には「自分軸で生きる」と言う表現が近いと感じます。
忙しい今だからこそ、
わたしは全力で『リストラティブヨガ』を
あらゆる現代人にオススメします!

 

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卒業生は沢山居ますので、是非一度「おやすみする」を体験してみてください!
文字で読むよりも、実際に体験される方が心地よさを実感できますよ★
後編は【人類の歴史から読み解くリストラティブヨガの必要性について】 です。お楽しみに。

SHRI YOGA SCHOOL 卒業生
Caori.
会社員(フルタイムワーカー)時々 ヨガインストラクター。
現代をラクに生きるために“生きる叡智としてのyoga”を、日々学び、お伝えしています。

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