◆ヨガで自律神経をととのえることができる

私自身が”自律神経の失調”を経験したことがあります。
眠りたいのに眠れなかったり、便秘や下痢、生理不順などさまざまな症状を体験しました。

その時に出会った改善のツールの1つがヨガです。

この記事では
・自律神経とは?
・自律神経を整えるためのヨガは何?
について書いていきます。

◆自律神経って何?

「周りの環境に合わせて体内をコントロールするシステム」
24時間動き続け、私たちの意志でコントロールすることはできない。
周りの環境は五感で察知している。

例えば、映画館の外に出た時、「眩しい」という反応が起こるのは、
目から環境を察知して、自律神経を介して目の採光を調整しているからです。

また、私たちは「はい!寝る!」と意気込んでも眠れないし、
眠りは自然と誘われますよね。これが意志でコントロールできないという意味です。

自律神経は脳にある視床下部というところに司令塔があります。
そこから脳幹や脊髄に作用し、全身に伝達されます。

2つのチャネルがあります。
どちらかが優位になっています。

①交感神経
「活動・興奮」
日中のお日様が出てる時間に優位になる神経です。
仕事中や、運動中の状態です。

②副交感神経
「休息・リラックス」
夕方から夜に優位になる神経です。
眠る前やお風呂に入っている状態です。

主に日中に①、夜に②が優位になります。

自律神経の乱れというのは、
この2つのバランスが保てなくなった時のことを言います。

症状としては、頭痛・耳鳴り・疲れ目・動悸・息切れ・手足のしびれや痛み・
胃の不快感や吐き気・下痢・便秘・肩こり・筋肉の痛み・生理不順・早漏・射精不能・
めまい・微熱が続く・倦怠感・疲れやすい・食欲がない・
睡眠障害(安眠できない)・朝、起きるのがつらい、などがみられます。

また、精神症状として、イライラする・怒りっぽくなる・不安感や恐怖心におそわれる・記憶力や集中力の低下・やる気が出ない・すぐに悲しくなって落ち込むなどが起きることもあります。

「あぁ、これも自律神経の乱れだったのね。」となる症状ばかりですよね。

最初に言った通り、自律神経とは
”周りの環境に合わせて体内をコントロールするシステム ”
だからこそ、多岐にわたる影響があるんです。

◆自律神経をととのえるヨガとは?他クラスとの違いは?

呼吸・心拍数のコントロールをしていくヨガです。

交感神経が優位になると呼吸は速くなります。
心拍数が上がって、血管が収縮し、血中酸素濃度は低くなります。

副交感神経が優位になると呼吸はゆっくりになります。
心拍数は下がって、血管は拡張し、血中酸素濃度は高くなります。

→座って呼吸だけを意識し続けることは難しいです。
ですが、
ヨガは身体を動かしながら、吸いやすいポーズ、吐きやすいポーズを繰り返すことで呼吸を深めることができます。
例:前屈と後屈、太陽礼拝など

→ヨガでは”ウォーミングアップ・ピーク・沈静”と山を描くようなクラスマネジメントができます。
心拍数を徐々に上昇させ、最後にはシャバアーサナで鎮静するコントロールをします。
今ではアップルウォッチなどがあるので目視することもできますね。

また、自律神経は脊髄を通して全身に広がっているので、
背骨の前屈・後屈・回旋・側屈全ての動きをクラスに入れるのも効果的だと言われています。

個人的に、
自律神経にアプローチするクラスでは
クラス最後のシャバアーサナが他のクラスより
心の鎮まりが深い状態だと感じます。

ヨガはファンクショナル・フィジカルだけでなく
精神・生理的に働くのが特徴です。

自律神経を整えるには自身への内観力を高めさせる誘導をするのも非常に効果的だと感じます。

だからこそ、”誘導される”ことが効果的です。
ヨガで自律神経を整えたい方は、自分自身でヨガよりもクラスを受けることがおすすめです。

また自律神経を整えるヨガを指導したい講師の方は、
どのようなアプローチで導くのかを明確に決める必要があります。

 

 

SHRI YOGA SCHOOL 広報・フリーランスヨガ講師・RYT500

植田マミ
ヨガイベント主催、ヨガスクールPR、指導はオンラインヨガをメインにフリーランスヨガ講師として活動しています。
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