新宿のヨガ資格専門スクールSHRI YOGA SCHOOLの講師・広報担当
フリーランスのヨガ講師の植田マミです。
「欲を持たない」というヨガ哲学の教えがあります。
全くもって持たないというのは難しいですし、
そもそも欲は悪いものなのか?といった疑問も生まれてきます。
今回は「欲の扱い方」についてお話ししていきたいと思います。
◎欲があることは悪いことではない
ヨガ哲学では、人の苦しみの原因のひとつに「アハンカーラ(自我)」があると考えられています。アハンカーラとは、「私」という感覚のことです。
「私はこうありたい。」
「私は認められたい。」
「私はこれを手に入れたい。」
「私はあなたより優れて(劣って)いる」
私たちは誰もが、この「私」という意識を通して世界を見ています。そして、そこからさまざまな欲が生まれます。もっと豊かになりたい。もっと愛されたい。もっと成長したい。
こうした欲求は「悪」ではなく、成長の糧となったり、目標達成のための動機になったりもします。しかし、ヨガ哲学が伝えているのは、「欲を持ってはいけない」ということではなく、「欲に支配されてはいけない」ということです。
◎「欲」は私自身ではなく、私は「観る者」である
ヨガでは、この状態を馬車を引く馬に例えることがあります。暴れてしまう馬(=欲に踊らされている状態)に罪はありません。馬はただ五感で刺激を感じとり、本能のままに走ろうとしているだけです。同じように、欲そのものにも善悪はありません。
大切なのは、その馬車を引く者が、その様子を観て、どこへ導くのかを知っていることです。私たちは馬(=欲)を観て、コントロールする者です。
無理に押さえつける必要はありません。ただ、「今、自分の中にどのような思いがあるのか」を静かに見つめます。
そうして自分自身を観察することで、私たちは少しずつ暴れ馬の手綱を握れるようになります。
◎何が満たされていないのかを考えて観察する
自分の思った通りにならないことは、「欲」につながります。
・望まない事が与えられること→嫌悪につながる
・望む事が与えられないこと→執着につながる
自分の欲がどのような望みからくるもので、
何が満たされていないのかを考えて観察する事が、欲のコントロールにつながります。
そしてこの自己の観察ができていないと、心は汚れた部屋のようになっていきます。
何をやってもモヤモヤとして集中できなかったり、同じような悩みで何度も引っかかってしまうこともあります。
なので自身の「欲」を観察し、どのようにコントロールするかをディレクションすることは綺麗な部屋に保つ様なものです。
◎自身の心に映る感情を観察する方法
おすすめは「ジャーナリング」です。
頭に浮かび、考えていることを書き出すということです。
考えていることの中には、間違い・思い込み・誤解・記憶違いなども含まれている可能性があります。書き出す前には気が付かないことも、書き出すことで気づくきっかけになります。自分が「欲」を見守る存在であると気づくことで、
初めてコントロールをすることができます。
ヨガ哲学の学びは深く長いものです。
一つ一つ学んだことをご自身の生活に落とし込んでいくと、コミュニケーションが円滑になったり、悩みの解消が少しずつ早くなったり、苦手なものがそうでなくなったりします。
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SHRI YOGA SCHOOL 講師・広報
植田マミ
ヨガイベント「古民家ヨガマルシェ」主宰、指導者養成講師、自律神経と眠りをととのえるオンラインヨガコミュニティ「ゆるろむ」主宰
