こんにちは。
日に日に気温が高くなり、また湿度も高くなり、
少し動くとじんわり汗ばむ季節が近づいてきました。

毎日の水分補給はキチンと出来ていますか?

体内の水分が不足すると、血液の循環が滞ります。
その結果、
頭痛や立ちくらみが起きたり、食欲低下、血圧低下などが見られたりします。

熱中症に代表される脱水症状は、その最たるものです。
脱水症状=”およそ5%の水分が不足している状態”です。
ほかにも、
心筋梗塞や脳梗塞などの大病は、
水分が不足していることで起こりやすくなっているということもわかっています。

カラダの60〜65%が水分で出来ている私たちにとって、
水分補給がとても大切ということは、皆さんご存知かと思います。

◎どのくらい水分を補給する?

具体的に毎日どれだけ水分を補給したらよいのでしょうか。
……ネットを検索すると、モデルさんは水を2ℓ飲むとか、
田中みな実さんは3ℓ摂ってるとか…様々な情報があり、迷いますね。

ここでは、厚生労働省の資料をもとに考えてみます。
※参考:厚生労働省「健康のために水を飲もう」

体重50㌔の方の場合、
日常生活を送るだけで、身体からは1日あたり2ℓ超の水分が失われます。
(内訳=排尿や排便で1.3ℓ程度、呼吸や汗で0.7ℓ程度)

体内に取り込む水分より出ていく水分の方が多いと、身体が脱水症状となり、
前述の様な健康害のリスクが高まります。
この失っている2ℓ+αを、毎日補う必要があります。

そして、
食事で摂れる水分量は0.8ℓ弱、
体内で(代謝によって)作られる水分は0.2ℓ強、合計で1ℓ程度とわかっています。

残りの、1ℓ程度+αの水分を「飲み物から摂る必要がある」といえます。

※この数値は年齢、体格、ライフスタイルによっても変動しますので、
ひとつの目安として考えます。

◎どのタイミングで水分補給する?

では、この「飲み物から摂る必要がある」水分を摂るタイミングについてお話します。

まず、ゴクゴクと一気に1ℓ摂るのはNGです。
胃がビックリしてしまいますし、浮腫みの原因にもなってしまいます。

体の水分バランスが崩れ、思いもよらない不調を感じることもあります。
また、
喉が渇いたなと感じたら飲む…も、残念ながらNGです。

脳から喉が渇いた!水が欲しい!…と司令がくだるときには、
体内から既に2%ほどの水分が不足しているときなのです。

というわけで、
「少しずつ」「こまめに」
そして「喉が渇いていなくても」水分を摂取していきましょう!
オススメのスケジュールは、以下のとおりです。

・朝起きて直ぐにコップ1杯(150〜180ml)程度
*このとき、冷たいお水ではなく、白湯をちびちび飲めれば尚可!
・午前中に、コップ1〜2杯
・ランチのときに、コップ1杯程度
・夕飯までに、コップ2杯程度
・ディナーのときに、コップ1杯程度
・お風呂あがりに、コップ1杯程度
・寝る前に、2〜3口

これは最低限、含んで頂きたい水分量です。

意外と多いと感じた方は、普段の摂取量を少し見直してみてくださいね☆

 

◎水分補給にならない水分がある!


この程度なら、今でも充分に摂れているなと感じた方も、注意があります。
それは、水分は水分でも「水分補給にはならない」ものが、世の中に溢れているからです。

先ずは、アルコールです。

ビールに代表される喉越しのよいアルコールは、
そのほぼ全てに利尿作用があります。
飲んだ量以上に、排尿されてしまい、却って水分が不足してしまいます。
また、体内に入ったアルコールを分解するのに、水分が必要になります。
楽しくアルコールを摂取するときは、同量以上の水を含むようにしましょう。
←二日酔い防止にもなります。

続いて、カフェインです。

カフェインというと、コーヒーや緑茶を思い浮かべる方が多いと思います。
勿論その通りなのですが、コーヒーや緑茶以外にも、
紅茶、烏龍茶、ほうじ茶、玄米茶、ココア、エナジードリンクetc..と様々あります。
カフェインも、アルコール同様利尿作用があり、摂った量より多い水分が排出されます。
(また、消化器官を刺激しますので、摂りすぎると下痢や嘔吐など、
水分を外に出す症状を引き起こします。)
カフェインを含む飲み物を含んだ際も、同量程度の水を含むようにしましょう。

最後は、ジュースなどの加糖飲料水です。

水分補給として、糖分の多く含まれたジュースを常飲すると、体は高血糖状態になります。

糖が血液の中にたくさんあると、身体は、その濃度を下げて改善させようとします。
そのとき、尿の量を増やそうと、体内の水分を使うことになり、
結果として水分が不足します。

ビールもコーヒーもジュースも、一切ダメということではありません。
ただ「水分補給をする」観点からみると、適正ではないということですので、
あくまで嗜好品として摂取し、
水分補給は、是非水で行ってくださいね。

◎「水」が苦手な方におすすめの「水分」

とはいえ、「水」をそのまま飲むのが苦手という方もいらっしゃると思います。
(あまり大声では言えないのですが、実はわたしがそうです…。)

そんな方におすすめの水分補給できる飲み物を紹介します!

◇麦茶、コーン茶、ごぼう茶◇

これらに共通するのは、お茶と名付けられつつも、実際は茶葉が使われていない点です。
茶葉ではないので、どれだけ飲んでもカフェインを摂取する心配がありません。
同じ理由で、そば茶やよもぎ茶などもオススメです。

◇ルイボスティー◇

ルイボスとは、南アフリカの山に自生するマメ科の植物です。
カフェインが含まれていないだけでなく、カルシウムやマグネシウムといったミネラル成分も豊富で抗酸化作用も高いので、水分補給以上のメリットがあるかもしれません。

◇白湯にプラスひと手間◇

沸騰させたお湯を冷ました白湯に、レモン汁を加えたり、すりおろした生姜を加えることで、味のない水にほんのり風味が加わり、飲みやすいと感じる方も多いと思います。
また、
沸騰させる前に、クミン、コリアンダー、フェンネル等のスパイスを加えることで、
すっきりした味わいのスパイスティーが出来上がります。

色々試して、
是非、ご自身が摂りやすい水分を見つけてくださいね。


体内の水分量をバランスのよく保てると、
体内の水分が適切に循環するので、血液はさらさらになり=代謝も活性化し、
細胞も活性化されます。

身体の活動性が上がるので、日常の様々な活動をするのに、
とってもラクな状態になります。

熱中症や病気を防げるだけでなく、痩せやすい体になったり、
お肌や髪に輝きが増したり…といいことづくめです。
是非積極的に水分を補給して、潤いに充ちた身体で毎日を楽しく過ごしましょう♬

 

SHRI YOGA SCHOOL 卒業生
Caori.
会社員(フルタイムワーカー)時々 ヨガインストラクター。
現代をラクに生きるために“生きる叡智としてのyoga”を、日々学び、お伝えしています。

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