クリヤーという言葉をご存じでしょうか?
clearではなく”kryya-”という綴りで「浄化」のために、
ヨガの呼吸法やポーズの前にする行為という意味があります。

今回はポーズの練習をする人もそうでない人も実践していただきたいことでをご紹介します。
私がインド修行時に身についた、すぐに真似できて、効果を実感できるクリヤー3選となります。

⒈舌みがき

銅でできたタングスクレーパーという専用のものを使います。
ない場合は銅製のスプーンで代用できます。
行う前に必ず歯磨きを済ませてください。

溜まった未消化物(アーマ)が舌苔として現れているのでそちらを削ぎ取ります。
また、歯磨き粉の洗い残しも取ることができます。

上記のものが溜まったままだと、口臭の原因となります。
また、味覚も鈍感になりどんどんジャンキーで濃い味を好みがちになります。

【やり方】
①鏡の前で舌をできる限り出す
②タングスクレーパーもしくはスプーンで優しく10回程度上から下に擦る

未消化物の量で前日食べたものが自分に合っていたか?
舌の色で体調がいいか悪いか?

などを確認できます。
舌が白くなっている時は未消化物が多くなっているので、
優しく削ぎ落としましょう。

私の体験談ですが、インドでのベジタリアン生活をしている時は全くと言っていいほど
舌苔がなく驚きました。
保存料を使わず、できたばかりの新鮮な食事を摂取できていたのも要因だと思います。

 

 

⒉鼻うがい

右の鼻から左の鼻へ、
左の鼻から右の鼻へ、
38度ほどのぬるま湯を通していきます。

鼻の中のゴミ・ほこり・細菌・ウイルスを流し、鼻詰まりを解消してくれます。
花粉症や鼻炎にも効果があるとされています。
私は以前耳鼻咽喉科のお医者様にもおすすめをされました!

【やり方】
①専用のネティポットという容器に人肌程度の温水をいっぱいに入れて、ひとつまみの塩を混ぜる(これが鼻につんとこないためのポイントなので絶対に実践してくださいね。)

②顔を傾けて口呼吸をしながら鼻の穴に注いでいきます。
右から左、左から右で1杯ずつ行います。

最初は慣れないけれど、3日ほど繰り返すことで鼻の中の軌道ができてちゃんとうがいできるようになります。全く痛くないですし、むしろ心地いいです。
鼻の保湿もできて風邪の予防にもなりますよ。

インドのような温帯地では身体の水ハケが悪くなるため、痰が絡みやすくなります。
そのため、鼻うがいをして余計な鼻水を排出しておくんですね。

⒊カパラバティ呼吸法

妖怪みたいな名前ですが、昔から伝わる難しくない呼吸法です。
身体を温めて、新鮮な空気を取り込んでくれます。
脳内がリセットされるので、朝に行うと午前中の思考がとても捗るのを実感するでしょう。

【やり方】
①安心できるとこに座る(あぐらができればベストです)
②何回か深呼吸をする
③鼻の前にろうそくの炎があるのを想像して、
鼻で吹き消すように腹から強く息を吐ききる(吸う息は意識せず自然に)
④リズミカルに40回×3セット行う

回数は多く感じるのですが、1秒に2回ほど行うので、休憩を入れても5分ほどで済みます。
終わった後はお腹の底に温かみを感じ、呼吸の軌道が広がっているのを実感することができます

◎簡単なクリヤーが生活を快適にする

この3つの方法は全て行ったとしても10分もかからないのです。
その短いルーティーンで心身の快適さを得られるとしたら、実践しない方が損をしてしまうのではないか?というほどです・・・!
私はどんなに忙しない朝でもこのルーティンはかかさず行っています◎

自分のケアを疎かにしがちな私たちですが、
忙しい時に備えてルーティン化することが大事なことです。
ゆるーくはじめてみては♡

SHRI YOGA SCHOOL 広報
植田マミ
ヨガイベント主催、ヨガスクールPR、指導はオンラインヨガをメインにフリーランスヨガ講師として活動しています。
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